まさか「シラー100%」のロゼスパークリング?!
〜ワイン好きなら『そんなワインが?!」と必ず驚くワインです〜
※「カバ」ではないことにも注目です!
高級赤ワインを作る葡萄として知られる「シラー」
フランスワインの三大産地のひとつコート・デュ・ローヌ地方の主要品種です。
また、オーストラリアではシラーズとも呼ばれています。
一般的には「力強いフルボディの赤ワイン」を作るシラー100%で
ロゼのスパークリングワインを作ってしまいました。
この話をワイン好きの方にすると、誰もが『そんなワインが?!』と驚きます。
そして、カンリッチがいかに「革新的」なワインを目指しているかも伝わります。
もちろん、ワイナリーは話題性を求めてシラーでロゼスパークリングを作ったわけではありません。
カンリッチの女性醸造家は大学院で「泡」の研究も行っており、
わかりやすい「炭酸」ではなく、「舌にフィットするきめ細やかな泡」を生み出しています。
泡立ちを楽しむのではなく、泡をプラスすることで、
よりワインの香り、味わいを長く楽しめるようにしています。
淡いサーモンピンクの美しい色合い、豊かな香りそして口にふくむときめ細やかな泡。
しかし、その後に訪れるのは思いの外しっかりとした味わい。
シラーの個性である「タンニン」や「スパイシーさ」をしっかり感じることができ、
「女性的で軽やか」に思われがちなロゼを男性的で肉厚さを感じるワインにしています。
これは女性醸造家ならではの発想なのかもしれません。
※「ブリュット・ナチュレ」とは加糖を一切行っていないという意味です。
底にかけて太くなっているボトル、海底の化石をイメージさせるラベル。
シンプルながら印象的なデザインです。
スペインのワイン法でDO(原産地呼称)に認められているカバ。
ワインに詳しい方は「スペインのスパークリングワイン=カバ」
と思われている方も多いと思いますが、実は違います。
カバの認定をとるには、品種や製法、熟成規定が厳密に決められています。
カンリッチはカバに認められていない「シラー」という個性的な品種にこだわったため、
これはカバではなく「エスプモソ(スペイン語でスパークリングワイン)」です。
ワイン法では、DOではないため、格下の「テーブルワイン」扱いになってしまい、
ビンテージの表記ができない、州政府認定のマークがつかないなど、
単純に「売る」という目的では非常に不利になります。
(日本の通関作業も大変でした)
しかし、そのような不利には負けない驚くほどの「話題性」と「個性」を持っています。
ワインにかなり詳しい方にプレゼントしても、必ず「初めて飲んだ!」と言われるワインです。
使用品種 :シラー100%
生産年 :2012年
アルコール度数 :12%